Twitterより転載(2012-04-26)

  1. 郄村薫「李歐」。10年ほど前から積ん読だった本に手をつけた。当時親しかった同僚の女性とともに、彼女の大学の恩師である三木亘先生のお宅に伺ったとき、すすめられた最近(当時)面白かったという本の一冊。序盤で、主人公が当然の様に同性愛を受け入れるのに、少しとまどった。
  2. 「李歐」:読んでいる最中は、商社出身の作者が男性と思い、中国(およびアジア)に対する戦後日本人の憧憬のメタファーという面に目が行った。読み終えてみると、これは美しい男同士のラブストーリー。調べてみたら、作者の郄村薫は女性で、「腐女子郄村薫考察」などというサイトもあったり。
  3. 「李歐」:この本を薦めて頂いた三木先生ご自身のご著書『世界史の第二ラウンドは可能か』は、中世イスラム世界にある理想を認めるスタンスからの観察が、当時たいへん興味深かった。それは、その後の私自身のイスラム入信と無縁でないかもしれない。今また読み直してみたい。
  4. さてでは次の積ん読本を消化しましょう。今が、この10年で、いちばんヒマだと言うことなのか?

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