Twitterより転載(2012-01-17)

  1. 佐倉統編著「科学の横道」浦沢直樹の章。私が子供らを科学館に連れて行ってASIMOを見せたり、望遠鏡で月面を見せたりして見せようとしているのは私自身の「科学の夢」。いつか彼らが科学に見るであろう、違う夢に裏切られ驚かされることを期待。
  2. 佐倉統編著「科学の横道」。浦沢氏は意図して「お茶の間に受け入れられる漫画」を描いている。前衛芸術より全世代を喜ばすこそが今や最先端という自負も持って。そういえば、オタク友の太郎が、最近の漫画にはかつてあった「暗い愉悦」(禁忌を破る快感、悪の誘惑、破滅の美学)がないと嘆いていた。
  3. 「科学の横道」。磁性流体(モルフォタワー)を、Youtubeで見てみた。年末の帰省時に日本科学未来館に行きながら、展示を見のがしたのが悔やまれます。
  4. 「科学の横道」堀江敏幸の章。ここに限らず、科学の「物語」としての重要さに言及。他方、科学的事実の客観性は社会的に構築され、ひとつの「物語」に過ぎない、というポストモダン構成主義は、冒頭で否定している。この二つは違うことであるべきだと私も願う。しかし...
  5. 客観な事実を、それを受け入れたがらない社会・世間に向かって物語として語ることは、たいへんな能力と勇気のいることでしょう。震災の例に触れるまでもなく。
  6. EPWING辞書のMacブラウザJamming時代からLogophileを使ってきたが、一月ほど前iOSにEBPocketに導入したのを機会に、MacもEBMacに移行。ところが多くの辞書を入れると不具合が出るのでLogophileに戻す。読めない圧縮辞書があるのでコトノコ併用。
  7. 「科学の横道」。佐倉先生が科学未来館の「なかのヒト」みたいな記述があるので調べたら、2004年から同館と東大情報学環は連携していると。
  8. 昨年末サバ大学の理工学部の学生70人を相手に環境経済学の集中講義をした。学生達、私の学部生時代より百倍まじめだった。理系の学生だからか、曖昧さを許さない鋭い質問もあった。平静を装いつつ冷や汗をかきながら応えて、あとでよく調べてから講義ウェブ上で回答したりと、勉強になりました。
  9. 新妻昭夫著「ダーウィンのミミズの研究」(絵本)を子供に読んでやったら、謎を残したままの終わり方に自分が感動してしまった。ダーウィンのミミズ研究についてはグールドの短いエッセイもあった。進化論にしろミミズ研究しろ、生物による小さな変化の長年の積み重ねが生む大きな変化、という論旨。
  10. 久しぶりに7noteで、手書き入力。こどもらの空手のレッスンを見ながら。
  11. 理系白書」。一冊目が出たとき、他ならぬ理系バリバリの植物学者や昆虫学者が話題にしていて、彼らから借りて読みました。彼らも自身の社会的イメージが気になっていたのかな。続編も読んでみよう。
  12. 「科学の横道」小川眞士の章。東西南北の方位の身体化、グラフづくり、うちの子に試してみる。
  13. 「科学の横道」東浩紀の章。「科学知は個人は救わない」と、つれない東氏。私はちょうど彼と佐倉先生の間の年齢なので、首肯する部分もある。特に、愛を信じることは、愛という言葉が進化戦略により生まれたたという認識と矛盾しない、というところなど。宗教もね。
  14. 「科学の横道」、日本には世界観としての科学は浸透していないが、生活の智慧としての科学技術は浸透している、というまとめ、「ためしてガッテン」などNHK番組での科学の頻用を思い出す。科学の社会的文脈が重要という点には、やはり良心的な社会構成主義(ガーゲン)との類似性を感じます。
  15. 今日は、佐倉先生の本を小脇に、私も「科学に佇む」一日でした。
  16. @sakura_osamu 貴著について勝手なことを書いたのに、佐倉先生ご本人からご丁寧なツイートを頂き感謝です。大学からは離れてしまいましたが、私にはいつでも科学が頼りですし、今も先生のファンですから。

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