iPhone

 ブログを更新していない間に、当然のなりゆきとしてiPhoneを買いました。当然、初代iPhoneとiPhone3G両方。初代iPhoneは2007年10月にebayで購入(約400米ドル)。この初代iPhoneは、Jailbreakしてアンロックして使った。FirmwareがアップされればまたJailbreakしてアンロックという手順を繰り返し、時にはアンロックがうまくいかず数日間使えなくなったりと、ときに困らせられ、かつ楽しんだ。初代は今は妻が使用中。
 iPhone3Gは昨年12月、ebayで買ったオーストラリアの正規アンロック版(900豪ドル)。アンロック版だから当然そのまますんなりマレーシアのキャリアのSIMが使えた。初代に比べれば随分楽になったのだが、ちょっとだけもの足りない気がしたのは、オタクの性です。
 MacMobileMeと連携してiPhoneを使うと最強。クラウド・コンピューティングの便利さというものを実感している。クラウドという点で最近のヒットはEvernote。テキストメモはもちろんのこと、印刷物や手書きメモもバチバチiPhone内蔵カメラで撮影してざっくりサーバにあげてテキスト化(英語のみ)し、iPhoneでもMacでも検索・閲覧できる。さらにReqallとの合わせ技で、音声を録音すると、サーバに上がってテキスト化(これも英語のみ)ということもできる。とても未来的。ま、数年後にはもっと使いやすく一般化する技術なのでしょうが。
 Evernoteにファイルするために名刺などのちっこい書類を接写するとき、iPhone内蔵カメラの単焦点レンズだとボケボケになる。これは、Clarifiというマクロレンズ付きのケースで解決。機械にカバーやケースをかぶせるのがJ郎は原則的にキライなのだが、機能的に必要なのだからしょうがない。高校の美術の授業で和田先生が「カメラにカバーをつけて使うということは、カメラのデザインをした人に対してとても失礼なことだ。」と言っていたのを、今もその通りだと思う。
 iPhoto09で、iPhoneで撮影した写真のジオタグから、すぐに撮影位置を地図上で表示できるようになった。他方J郎はiPhoneでの写真撮影は純正の「カメラ」アプリではなく、手ぶれを抑えられるDarkroomというアプリを使ってきた。ところが、Appleサードパーティアプリでのジオタグの利用を許可していないらしいので、Darkroomで撮影した写真にはジオタグがつかない。手ぶれなしを採るか、ジオタグをとるか、悩ましいところ。
 辞書オタのJ郎は、iPhoneの辞書アプリの定番・キラーのiDicを導入。どんどん辞書を入れて、最終的に40くらいの辞書を串刺し検索できるようにして悦に入っています。iDicがAppStoreで発売される前、やむなくウィズダム英和・和英とかも買ったが、今はほとんど使わず。
 コタキナバルの生活で便利なのが、Now Playingという映画案内のアプリ。GPS情報から、市内の映画館を認識し、その日の上映中の映画と上映時間を表示してくれる。
 それから家でよく使うのiPhoneアプリが「テレビ番組表」アプリ。MacのMacKeyHoleTVというアプリで、ようやく日本の全テレビ局がリアルタイムで視聴可能になった。iPhoneで番組を確認して、旧Macbookをつないだお茶の間のテレビで日本の番組を見ている。ソニーロケーションフリーテレビを導入しようとして見送ったのが2005年だったが、4年を経たら何もせずに同じ環境が手に入った。これから、日曜朝にはスーパー戦隊仮面ライダープリキュアを子どもに見せるという日本人らしい生活がはじまることでしょう。日本より1時間早くてちょっと厳しいが。
 上記のテレビやビデオ用のお茶の間Macの操作には、iPhoneAir Mouseというアプリを使っている。iPhoneトラックパッドおよび3次元マウスになるという代物。
 仕事上でのiPhoneの最大の課題は日本語入力です。以前使っていたTreo650のハードウェアキーボード+Atokに比べるとたいへん使いにくく、日本語を入力すること自体に抵抗感を感じる。だいたい英語でメモをとるということになる。ただ、今日試したのだが、漢字だけであればiPhone標準の中国語の手書き入力が使える。Googleでの検索語入力には便利そう。Firmware 3.0で日本語手書きをサポートしてくれればよいのだが。
 趣味上でのiPhoneの最大の課題は、BluetoothA2DPに非対応なこと。つまり音楽をBluetoothでとばせないこと。J郎の車にはParrot社のカーステ用Bluetooth受信ユニットを取り付けてあるのだが、iPhoneに移行して以来、無駄になっている。車内での子どもの音楽リクエストには、iPhoneのちっこい内蔵スピーカで応えるというトホホな状況。iPhoneに外付けでA2DP対応のBluetoothユニットを取り付けるというオプションはもちろん知っている。でも、iPhoneBluetoothが内蔵されているのに更に外付けユニットをつけるというそのRedandancyが「スマート」ではなくどうしても許せない。AppleがいつかFirmwareで対応してくれるのでは、とじっと待ちつづけて早1年半。
 長文の備忘録になっちまった。iPhoneのことですからまだまだ書けるがこのへんで。